💠️家に溶ける

知ってる? 住人が失踪しただけじゃ『事故物件』にはならないんだよ。

あらすじ

「最近『変なアパート』に引っ越したんだ」
同じ大学に通う友人の真田がそう言った。聞けばそのアパートは、外観は古いけど、立地が良くて家賃も激安、もちろん事故物件なんかではない。
興味本位で遊びに行くと、異様なまでに居心地がいい。確かに少し『変』なところはあるけれど、すっかりその部屋を気に入ってしまった俺は「いつでも遊びに来いよ」という真田の言葉に甘え、入り浸るようになった。
しかし、同じ学部の友人たちに「おかしい」と止められ、遊びにいくのを辞める。
真田に合わないまま数ヶ月が経ったある日。「オレ、このままこの家に、溶けちゃうんじゃないかなって」そう言っていた真田は、それから2日後に失踪した。

登場人物

橋屋京介
 主人公、大学2年文学部、細身で低身長
 一人でいるのも、みんなと過ごすのもどっちも好きで平気

真田裕和
 大学2年経済学部、中肉中背
 橋屋とは同じ高校でクラスメイト、お調子者な面がある

文学部生

川藤 中肉中背、おしゃれさん
杉堂 少し小柄、歴史ものが好き
大迫 大柄でよく食べる、ちょっとチャラい

経済学部生

寺町 小柄でおっとり、真田とは課題のグループが同じ
冨上 大柄でいかつい、真田のバイト仲間

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