花子さんじゃなくて『ワカナさん』だし、『わかった』ら呪われる本もあるの
あらすじ)
教育実習のため久々に実家に帰省してきた大学生・喜山響は、年の離れた弟、小学四年生になる薫の机の上に『わかる』というタイトルの怪しい本があるのを見つける。もしかして可愛い弟は精神を病んでいるのでは?と驚く響だったが、どうやらこの本は学校の新聞委員である薫が、七不思議調査のために借りている本だったらしい。
教育実習先でもある母校・星之峯小学校には、響が在校していた頃に使っていた校舎が旧校舎として残っており、家庭科室では夜中にミシンが動いている音がしたり、トイレには『ワカナさん』というお化けが出るなど、七不思議も旧校舎にまつわるものがほとんど。
実習生として新聞委員の取材に同行することになった響は、子ども達と一緒に調査を進めるのだが、新聞委員の一人・辻田諒は響に「『わかるの本』の呪いは本当に危ない」のだと忠告される。
大学生&小学生の兄弟が、小学校の七不思議を解明していくホラーミステリー。
登場人物)
主人公、大学4年生、教育実習生、ブラコン
一人称:俺、私(先生の前)
響の弟、4年1組、新聞委員会、お兄ちゃん大好き
兄の作るメロンゼリーが好物、少し引っ込み思案
一人称:僕 ランドセルは紺
4年2組、新聞委員会、明るく元気で積極的
一人称:オレ ランドセルは黒
4年3組、新聞委員会、本が好き
頭はいいが、どこか常に一歩引いているところがある
一人称:ボク ランドセルは茶色
用務員。白髪混じりで朗らかに笑う、愛嬌のいい人
器用でなんでも直せる、頼りがいのある用務員さん。趣味は読書。
4年3組の担任。眼鏡で年配で、おおらかな先生。響の指導をする。
4年3組の副担任。響の手助けをしてくれる。若くて可愛い女先生。
作品ハイライト

制作経緯
カクヨムの『学園ホラー&ミステリーコンテスト』に向けた作品を作成中、ノベルスキーで発生した野良の『わかる』から生まれたお話です。
野生の『わかる』が発生→「『わかる』ってタイトルの本があったっていうホラーが書けそう」→学園ホラーにしたいし、大学生と小学生を登場人物にしたいので相談→教育実習生もいいね
みたいな流れでした>クリップ『わかる』の本のはじまり
※コメントは最大500文字、5回まで送信できます